アロマトリートメント

アロマトリートメントが心と身体に作用する理由

アロマトリートメントブームがなぜ起きたのか

アロマトリートメントというブームが関東からどんどん起こっているようです。でもなぜ、今、アロマトリートメントなの?という方も少なくないでしょうし、アロマテラピーと言えば、アロマキャンドルとかを使った癒しじゃないの?という方も多くいらっしゃると思います。

ですが、先の「アロマテラピーとは」の記事などでご紹介した通り、アロマテラピーというのは、香を楽しむというよりも精油の作用をカラダで感じるというのが発展の歴史なんです。詳しくは「アロマテラピーとは」と「日本におけるアロマテラピー」を参照ください。

では、どうしてアロマトリートメントが心と身体に作用するのかをお伝えしたいと思います。

  皮膚と脳の根っこは同じ

脳同根(ひのうどうこん)という言葉を聞いたことがございますか。私たちの体は、約60兆個もの細胞から出来ていて、そのなかでも皮膚は最大の臓器と言われ、重量は体重の8~16%とも言われています。個人差もありますが、おおよそ約3kgは皮膚なのです。

3kgって結構な重量ですよね?!

皆さんもご存知のとおり、私たちの体は、ひとつの卵子とひとつの精子が出会う(受精する)ことから始まります。

受精して生まれた1つの細胞が、何度も何度も細胞分裂や増殖を繰り返し、人として誕生します。

卵子と精子が受精して8週間を胚子期、それから分娩までの期間を胎児期と言うのですが、受精してわずか8週間の胚子期と呼ばれる間に、体の各器官の原形ができ、人の形となります。

わずか、数mmしかない細胞に、心臓ができ、心拍が始まり、脳ができ、目、鼻、耳が形作られていきます。

妊娠中の方、エコーに映る小さな赤ちゃんがさらに愛おしくなりますね!

ここちょっと大切なので、胚子期に器官が形成される過程についてもう少し詳しく説明すると、受精後、細胞分裂を繰り返しながら3週間が経った頃、細胞の集まりは「内胚葉」「外胚葉」「中胚葉」という3つの層に分かれます。

そして、8週までの間に各胚葉は決まった器官に分化形成されていきます。

「内胚葉」は、消化器、呼吸器、甲状腺などの内臓などに、「中胚葉」は、循環器(血液やリンパ液などの体液を輸送し循環させる器官)、筋肉、骨などに形成されます。

アロマトリートメントは、体の皮膚(表皮)を通して筋肉へ、リンパへと働きかけていきますが、この「皮膚(表皮)」は、「外胚葉」から分化形成されます。

また、脳をはじめとする神経系や感覚器も「外胚葉」から分化形成されます。

皮膚(表皮)と脳は、同じ「外胚葉」という細胞層から形作られていくのです。

  アロマトリートメントがなぜ心と体へ作用するのか。

 ちょっとややこしかったですね!でも、これまでを踏まえて頂くと次の一文でスッキリして頂けると思います。

「アロマトリートメントがなぜ心と体へ作用するのか。」

その理由は、『脳と皮膚(表皮)が同じ根っこ(細胞層)から分化形成されている』からなのです。

(スッキリできましたか…?)

皮膚に心地よいトリートメントを行うことは、同時に脳へも心地よい刺激を与えているのです。

そしてここに精油(エッセンシャルオイル)を用いる、精油の持つ薬理作用を加味することで、更なる相乗効果を生むわけなんです。

また、肌に触れると脳内でオキシトシンというホルモンが分泌されます。

トリートメントという肌に触れるタッチングも同様と考えられます。

オキシトシンは「女性ホルモン」と言われ、一般的には分娩時の子宮収縮や乳汁分泌を促す働きがあると言われていますが、実は、「幸せホルモン」とも呼ばれ、美肌効果もあるのです!!

同じ皮膚でも、表皮層の下にある真皮層は、循環器や筋肉などと同じ「中胚葉」由来なんです。

真皮層には血管が通い、コラーゲン(膠原繊維)やエラスチン(弾性繊維)、ヒアルロン酸などで満たされていて、皮膚の弾力を保ったり、クッション的な役割を担っています。

同じ根っこをもつ「中胚葉」から分化した器官を見ると納得できますね。

今回はちょっと専門的なお話が多かったですが、実はこの作用を知ってアロマトリートメントを受けるのと、知らずに受けるのでは、アロマトリートメント時の脳の反応が異なりますので、効果が倍増される!なんて話もあるとかないとか。

まぁ何も知らずに高級ブランド牛のお肉を食べるのと、はっきりとそれを伝えられて食べるのでは美味しさが違ったりもしますよね。

アロマテラピー担当、菅 亜紀子でした。

菅 亜紀子 アロマセラピスト

菅 亜紀子 プロフィール

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