日本のアロマセラピー

日本におけるアロマテラピー

メディカル・アロマテラピーとホリスティック・アロマテラピーとは

日本におけるアロマテラピーについてご紹介したいと思います。

アロマテラピーには大きく分けて2つあります。

1つは、フランス式のメディカル・アロマテラピーと呼ばれるもので、そしてもう1つは、イギリス式のホリスティック・アロマテラピーです。

ホリスティック・アロマテラピー回は、フランス式・イギリス式アロマテラピーの違い、また、日本ではイギリス式のアロマテラピーが主流となっていますが、その経緯についてご紹介します。

フランスでは、古くから精油の殺菌効果や治療的効果についての研究が進められていました。フランスの軍医だったジャン・バルネという博士は、第二次世界大戦中に負傷した兵士に対して精油や精油から作った薬剤を手当てに使い、多くの臨床結果から精油の薬理効果を証明し、他の医師や薬剤師たちに伝えていきました。

こういう経緯があって、フランスでは精油の薬理作用を重視したメディカル・アロマテラピー(医療分野)が主流となっています。

フランスでは、精油は医療機関で用いられており、医師の処方のもと内服(飲用)も行われています。

方、イギリスでは、精油を植物油で希釈してマッサージを行うことで、精油が神経系統や心理面にもたらす効果、また、長寿や若返り効果を得ることについてなど美容面での研究が進められました。身体に起こったトラブルを心も含めた全体で捉えて、精油の力を利用して心身の健康を取り戻したり、また、維持していこうという代替療法としてのホリスティック・アロマテラピーが主流となりました。

日本でのアロマテラピーは、イギリス式のホリスティック・アロマテラピーが主流です。

1980年代にイギリスの書籍が翻訳されて入ってきたことがきっかけで始まり、イギリスに渡って直接アロマテラピーを学び日本に広めた人たちが出てきた結果として、イギリス式のアロマテラピーが普及したのです。

その後、フランス式のメディカル・アロマテラピーも入ってきましたが、現在でも精油を用いたマッサージを行うイギリス式のホリスティック・アロマテラピーが主流です。

もしもフランス式のメディカル・アロマテラピーが先に入ってきていたら変わっていたかもしれませんね。

実は、フランスでメディカル・アロマテラピーが普及した理由として、次のような社会的な背景も深く関与していたようです。

フランスにはmasseur-kineitherapeute(理学療法士)という公的資格制度があって、この資格を持たない人がアロママッサージを職業として行うことが難しかったようで、マッサージという言葉を使うことさえも資格所有者でないとできなかったようです。

また、医師や薬剤師の免許がない人が精油の薬理効果を表現することが禁じられていたそうです。
((公社)アロマ環境協会HP参考)

このような背景もあって、フランスではメディカル・アロマテラピーが普及したのですね。

医療でも用いられるほど精油のパワーは偉大です。
使い方さえ間違わなければ、心と身体にとても有用な物なのです。

アロマテラピー担当、菅 亜紀子でした。

菅 亜紀子 アロマセラピスト

菅 亜紀子 プロフィール

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