物忘れ

物忘れと食育

物忘れと食育。頭の良くなる食事と栄養素

え〜〜とだれだっけ?とか、あれ?どこに置いたっけ?と考えてよくうろうろしてしまう方は他にいませんか?

そうというのは、食と頭の回転は密接に繋がっているんです。

食べ物、特に油が原因で、このような「物忘れ」を酷くしている可能性があるからなのです。

脳が作られている材料は、タンパク質と脂質がほとんど、その中の脂質に注目してみると、このあまり嬉しくない物忘れ、脳の老化現象をストップさせることに繋げることができます!

内には1000億個もの神経細胞が詰まっていますが、この神経細胞の情報伝達部分の膜は脂肪でできています。神経細胞のつなぎ目であるシナプスの膜がやわらかいと、神経細胞から放たれた伝達物質をうまくキャッチできる。この膜がやわらかいほど柔軟性に富んだ脳になり、脂肪が不足すれば情報の伝達がうまくいかず、頭の回転が鈍くなってしまいます。

脳をやわらかくするためにオメガ3やオメガ6と言われる脂肪酸が有効と言われています。

人の生命の維持に欠かすことの出来ない必須アミノ酸であるオメガ3系脂肪酸(ω-3)とオメガ6系脂肪酸(ω-6)ですが、この2種類の脂肪酸の摂取バランスを適切に維持することは、物忘れだけじゃなく、私達に取ってきわめて重要なことなのです。

オメガ3ばかりとっても意味がありません。逆効果を生む事もありますので、バランスを考えて摂取しましょう。

オメガ3系脂肪酸は炎症を減らす働きがあり、それに対してオメガ6系脂肪酸は炎症を促進する働きがあります。

オメガ3系脂肪酸が不足する状態にあると、炎症が慢性化し、アルツハイマー病、心疾患、がんなどが発症しやすくなるとも言われています。

リウマチ性関節炎などの炎症性関節疾患の患者に、オメガ3系脂肪酸を使用し、良い結果が得られ必要な医薬品投与量を減らすことが出来たり、オメガ3系脂肪酸を多く含む食事はクローン病、喘息などの炎症性疾患の患者に有益であるなどの研究結果もあります。

オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸を摂取する割合は、1対4が望ましいとされています。

代の日本人は加工食品、外食が多く欧米化された食生活を送っているので、その割合は1対10から1対14となっていてオメガ6系脂肪酸は普通の食生活では摂り過ぎになっています。

なるべくオメガ6を減らす食事に気をつけてみましょう

オメガ6も人には欠かせない必須脂肪酸で一時的に中性脂肪を下げる効果もあります。不足すると髪のパサつきや抜け毛が増えたり、傷の治りが遅くなるなどの症状がでますが、過剰な摂取はアレルギーを悪化させたり大腸がんのリスクを高めます。

オメガ3系脂肪酸は摂取不足になりやすいのですが、心疾患、糖尿病、アルツハイマー病、うつ病などの発症リスクを低減させるといわれ、生活習慣病の予防、肌荒れ、便秘の改善にも良いとされています。また、不足すると学習能力や視力の低下を招くとも言われています。


脳は私たちが毎日摂取するエネルギーの20%を消費する。つまり脳を快適に働かせるためには食べ物が大切だということです。
 
温度が下がっても固まらない、常温でさらさらしている油たちです。

オメガ3系脂肪酸を多く含む食品
には、魚油食品、肝油、ニシン、サバ、鮭、イワシ、タラ、えごま油、シソ油、亜麻仁油、キャノーラ油、くるみ、緑黄色野菜、豆類などがあり、オメガ6系脂肪酸を多く含む食品
紅花油、ひまわり油、コーンオイル、ごま油などがあります。

青魚には脳の発達に欠かせないDHA(ドコサヘキサエン酸)も多いので、週に最低1回は食べたいですね。魚が嫌いだとちょっと料理を工夫してみるのもいいかもです。

脳のベストなエネルギー源は、燃料となるブドウ糖を血液中にゆっくり放出するスローリリースな食品ですので、野菜やキノコ、海藻類、大豆、魚介類、などを組み合わせて料理を工夫する事をお勧めします。

また、米国の臨床栄養学の専門家スーザン・カールソン博士など多くの研究でも、ARA(アラキドン酸)を摂取することによって精神面での成長、学習・記憶能力の向上が期待できるということが判明しています。

脳の健康とは切り離せない大切な成分ですので元気な脳を保つために、オメガ脂肪酸をバランスよく摂る事を心がけましょう。

それでは、「大人の食育」担当、中村弥和でした。

中村弥和

中村弥和 プロフィール

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