心を操る栄養素

心を操る栄養素

不足しているからと言って、誤った摂り方をすると逆効果です。特に牛乳

大人の食育、今回は「心を操る栄養素」です。

ちょっと怪しげなタイトルですが、マインドコントロールを行なうための食育講座ではありませんから心配いりませんよ。では本題に…。

や現代病とまで言われる精神疾患ですが、多くは、低血糖だったり、甲状腺の機能低下だったり、栄養素とホルモンの状態によって症状が出ているのが現状です。体調が何となくすぐれない、最近急に太ってきた、とにかくだるい、やる気が起こらない。こんな症状の時は、実は栄養素不足という事があります。

まず、平成14年厚生労働省の国民栄養調査によると、日本人で足りてない栄要素は、次の8種類で、「カルシウム」、「鉄」、「亜鉛」、「銅」、「ビタミンE」、「ビタミンB1」、「B6」、「ビタミンC」とされています。

栄養素は食品から

  カルシウム

日本の基準値を見てみると、一日のカルシウム摂取量は600mgとなっていますが、数十年に渡り不足しています。

特に、20代〜40代のカルシウム不足は、危機感を持った方がいいでしょう。600mgと一口にいっても、これは、あくまで日本の基準です。

他国の基準は、多くが1000mg以上とされています。

この違い分かりますか?

私達に本人為必要とされている国が定めたカルシウムの基準は、他の国と比べて圧倒的に少ないにも関わらず、それでも足りてない。

足りないとどういう症状が起こるかというと、骨粗鬆症をはじめとする骨の健康障害。

高血圧や動脈硬化のほか、脳の神経細胞の働きを低下させて痴呆症を引き起こしたり、細胞の免疫力を低下、がん細胞の発生に影響を与えることなども指摘されています。

塩分を多く摂取すると、塩分を排出する際、カルシウムも一緒に排出されるという結果を招きますので、結果、カルシウム不足になってしまう事も忘れてはいけません。

ただ、カルシウムが足りないから「牛乳」を飲みましょう!というものちょっと違います。このことに関してはまた別のコラムでお伝えしたいと思います。

  鉄

めまい、頭痛等の症状は、鉄欠乏の時にも起こります。

お肉は控えめにその他、疲れやすい、肩こり、朝起きるのがつらい、階段の上り下りで動悸、息切れ等がある、集中力が続かない、イライラする、微熱が続く、のどがおかしい、鼻が詰まる、顔色が悪い、爪がもろくなる、スプーン爪、クーラーが苦手、手足の冷え等がある場合は、鉄不足を疑ってみてください。

貧血の数値が無いといわれた人でも、貯蔵鉄のフェリチンが不足していれば、同じ症状が出る場合があります。

  亜鉛

亜鉛は、微量栄養素の一つで、体の中でとても重要な働きをする栄養素の一つです。

亜鉛欠乏は、単独でも鬱(うつ)症状を示すほど、精神状態を左右するので、症状がある場合は、きちんとした血液検査と判断をドクターに相談される事を望みます。

亜鉛が欠乏すると、食欲がわかない、子供の場合は、発育が遅く感じる、口、目、肛門などの周辺に湿疹が出来やすい、水泡や膿を持った皮膚炎が起こりやすい、皮膚が硬く厚くなりやすい、毛が抜けやすい、性欲が落ちる、傷がなかなか治らない、すぐに風邪などひきやすい、味覚が鈍感になってくる、考え方がマイナスになりやすい、情緒が不安定になりやすい。

この症状を見てもお分かりになると思いますが、うつ症状に似ていますよね。

  銅

「銅」は生体内には約80mg存在している微量必須ミネラルです。

骨、骨格筋、血液に存在し銅はたんぱく質と結合し、鉄とともに造血機能にも関わっています。

銅の欠乏には、遺伝性の吸収不全から起こるものと、後天性のものがあります。

の含有量が少ないミルクを主な栄養源としている乳児、未熟児、たんぱく質栄養障害、難治性下痢症などにおいて、欠乏症が起こることがあります。通常体内の銅の量はとても微量で、健康な人においてはほとんど問題が無いともいわれていますが、欠乏してしまうと厄介な症状が出てしまうので、注意が必要です。

銅が不足すると、鉄投与に反応しない貧血、白血球減少、骨異常が起こるといわれています。

このほか、筋成長の障害、筋肉の緊張低下、免疫機能の低下、心血管系異常、コレステロールや糖代謝の異常など。

抗酸化食物

  ビタミンE

ビタミンEは、抗酸化作用があります。

このビタミンEが不足すると、酸化が早くなるので、体が錆びる、健康ではない状況を作りやすくなります。

ひまわり湯、菜種油等の油脂類や、ナッツ類、魚類等に多く含まれているので、欠乏する事は多くありませんが、未熟児、脂肪吸収障害、遺伝性疾患の方等では、このビタミンE欠乏症状が見られる事があります。

溶血性貧血や、神経症状等が起こる可能性があります。

酸素の運び屋でもある赤血球は、不飽和脂肪酸の膜で覆われていますので、活性酸素が多いと過酸化脂質となり、膜が破れて赤血球が壊れるという事態に陥ります。ビタミンEが酸化を防ぐ役割なので、赤血球を守る為にも必要です。特に、スポーツを盛んに行う人などは、激しい振動でも赤血球をこわしやすいので、上手に取り入れましょう。

  ビタミンB1

ビタミンB1は、良く膝をハンマーでコンっと叩くとビクンとする診察でもおなじみの脚気に関わる栄養素です。

不足すると脚気症状が出てきます。

玄米には、ビタミンB1が多く含まれていましたが、精米されるようになってから、ビタミンB1不足が問題になっています。

ビタミンB1が不足すると、疲れやすくなり、糖質の代謝にも関わる栄養素ですので、脳の活動に影響してきます。ビタミンB1は、胚芽米や豚肉に多く含まれています。

  ビタミンB6

ビタミンB6はタンパク質や脂質の代謝に必要な栄養素です。

ビタミンB3ナイアシンを作るのにも必要ですので、とても重要な栄養素です。

腸内細菌によって作り出されますので、まず腸内環境が整っていないと欠乏症の危険性があります。

また抗生物質を長期間摂取していると、これも欠乏症になる危険性があります。

タンパク質や脂質の多い人、また妊婦さんは特に必要な栄養素です。

ビタミンB3を作ると、脳内物質のセロトニンが生成されます。セロトニンは、熟や安心感をもたらす脳内物質ですので、このビタミンB6が腸内で生成できないと、落ち着かなかったり、不安感が多かったり、熟睡できないという症状も起こりやすくなります。

  ビタミンC

ビタミンビタミンCは、酸っぱいイメージがありませんか?レモンとか柑橘類とか。

本来のビタミンCは、透明で、無味。

紫外線に当たると、活性酸素が出ます。

その活性酸素の身代わりに働いてくれるのがビタミンCです。

お野菜にとても多く入っていますから、生野菜をあまり食べてない人は不足しているかもしれません。

特にタバコを吸う人は、活性酸素が多いので、ビタミンCの消費量は多いと思ってください。

ビタミンCは、活性酸素除去だけではなく、皮膚の再生、コラーゲンの繊維の材料としても使われます。

また、筋肉にもコラーゲン繊維は必要ですし、内蔵を作るにも必要!という事は、血管等も同様に繊維を作るのに必要な栄養素です。

最近歯茎から血が出るとか、疲れやすいとか、打撲してないのに、内出血が起きている等は、ビタミンCが不足して、毛細血管がもろくなっている可能性もあります。

また、熟睡できない、なかなか寝付けない、やる気が起きない等も、内蔵がうまく機能できない、血液がうまく送れないなど、ビタミンC不足がかんけいしているかもしれません。

ビタミンCは、体内に温存できないので、毎日食事から摂取する事が一番ですし、取りすぎれば尿中に排出されます。

水溶性で、お野菜も細かく切って水にさらすと流れ出る可能性がありますし、熱にも弱いので、上手に取っていきましょう。

駆け足で、私達日本人が不足していると言われる8種類の栄養素を見てきましたが、如何でしたか?意外と栄養素と心といいますか、ストレスや気分と大きく関わりがある栄養素のお話だったのでは無いでしょうか。

ここに挙げたどの栄養素に関しても、摂り過ぎてカラダに害を及ぼすということは無い栄養素ばかりですので、ぜひ、思い当たる症状や心のストレス症状があるようでしたら、それらの栄養素を摂るように心がけてください。

最近はサプリメントなども普及していますので、手軽に不足している栄養素を摂れると思われがちなのですが、いくつものサプリメントにおいて商品の保存期間を延長するためやの見やすくするために、様々ないらないものまで混ざっているものございますので、できる限り食物から栄養素は補給するように心がけてください。


それでは、「大人の食育」担当、中村弥和でした。

中村弥和

中村弥和 プロフィール

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