モノの捉え方

モノの捉え方

事実は一つで、モノの捉え方は人それぞれ

前回のメンタルヘルス講座では「焦点の当て方」を考えていきました。

メンタルヘルス第3回目は、どこに焦点をあててイメージしたり考えたりしているか、と密接に関係ある「モノの捉え方」についてお伝えします。

モノの捉え方によって、次の言動の焦点が決まってきます。

もしかすると、私たちはちょっとしたきっかけから苦しんでいる状態から脱することができるかもしれません。

 今回は、こういったことをを詳しく見ていくことにします。

あなたは次の言葉を聞いて、どのようなことを思い浮かべますか、どんな言葉が出てきますか?

「クレーム(苦情)」

人によっては、「いやだな~、クレームはつらい!」と思うでしょう。その時、どんな気持ちですか?きっと、嫌な、ざわざわ感を感じたりしているのではないですか?

それに対して、クレームによって、より人間関係を深くした体験やクレームはあまり経験がなく何とも思わないという人もいるかもしれません。

前者は「クレームはチャンス!」と思うかもしれませんし、後者は「クレームはクレームよね~」とあまり意味をなしていないかもしれません。

この3者がそれぞれ、クレーム(苦情)を受けたとするとどうなるでしょう?

「クレームや嫌だ!つらい!」と思う人は、もうすでに嫌な感情を身体で感じていますので、無言になったり、おどおどしたり、声が上ずったり、上手く話せなかったりして、ますます相手の不信感を募る事態を起こす可能性があります。ますます、「クレームはつらい!」感情が強化されますね。

「クレームはチャンス!」と思う人は、この機会を好転的にできると思っていますので、「さあ、話を聞くぞ!」と力がみなぎり、しっかりとした態度で話を聞いたり、確認をしたり、次にどうするべきかの考えを模索したりしていて、相手に良い印象を与える可能性は大いにあります。ますます、「クレームはチャンス!」との気持ちが強化されます。

「クレームはクレームよね~」と思う人は、何の感情もなく、ただ話しを聞くことになるでしょう。感情なしで聞いていますので、より自然な対応ができているかもしれません。そして、その後の対応次第では、上記の「嫌だ~」か「チャンス」に別れてくる可能性はあります。

では、皆さんにお尋ねします?「クレーム」そのものに「いやだ~」とか「チャンス」とかの意味があるでしょうか。

良い・悪い、の区別があると言えるでしょうか。

クレームは苦情であり、相手の不平・不満を言葉であらわしているだけです。ですから、そもそも、クレームには、良い・悪い、の意味付け、区別はありません。

良い・悪い、の判断をくだしているのは私たちの捉えかただったわけです。

同じことがらや出来事でも事実は一つで、捉え方は人それぞれです。自分の捉え方によって感情がわき、その感情によって私たちは苦しんでいたり、相手との関係性を悪くしたりしています。その捉え方に焦点をあてているのです。

苦しい感情がある場合は、自分のそのモノの捉え方に意識を向けてください。それをプラスの方にもっていこうとしなくて良いです。(もちろん、プラスに捉えられるようであればその方もいいです。)ただ、その出来事やモノの事実を確認してみてください。きっと、よりフラットな感情になるでしょう。よりフラットな感情になれば、次の言動が変わってくるでしょう。少なくとも苦しい状態から出られますね。

「私はどんな捉え方をしているのでしょう?」と自分に投げかけてください。

メンタルヘルス講座 担当 福田美智江でした。

福田美智江

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